デジモノは、「待てば買値は安くなる」

先週改装開店したベスト電器延岡店のお目当ての日替わり商品はナビでした。トライウィンの6インチポータブルナビ、先着15名様、なんと4980円!アマゾンで見ると同等品は1万円以上はするようなので安いには安いはず。購入者レビューを読むと、悪い評価も多いが、普通に使える、という評価も多いのでダメモトと覚悟。さっそくワゴンRにくっつけて試してみたところ、なるほど普通に使える。遠出はしていいないが、衛星キャッチも速いし、再検索もすばやい。これは安い買い物だった。ダッシュボードに土台をくっつける平らな所がないのでこんな所に。ジャマかな?
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P1303128e posted by (C)オトジマ

いまやナビを使わない人の方が少数派だろう。私はお金がないので国産のメーカー品や車純正のナビはとても手が出ない。6年前に当時としては格安な7インチのポータブルナビを買ってずっと使っている。ヒュンダイ・インデックスという韓国メーカーの品。中国のメーカーはブランドとして意味を成さない怪しいメーカーが多いが、韓国のヒュンダイ(現代)なら子会社とはいえ大企業だから信頼できるんじゃないか、と考えた。

当時アマゾンで3万円を切るくらいの価格。情報量は1GBで当時ですら少なかったので、最低限の情報しか出ない。ややもすると道路の線以外は真っ白というさびしい画面。山間部に行くと載ってない林道も多く、真っ白な画面を車の矢印だけが表示されている。東京までの遠出も2回したが、問題なく使えた。そもそも私は地図を読むことには自信があるのでそれでも十分に役に立ってきた。6年使って3万ならまぁ、いいか。まだまだ使うつもりであるが。

これが3万円ヒュンダイのナビ。
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P1303123e posted by (C)オトジマ

門川町中心部の表示だが情報密度が少ない。7インチあるが精細度が低い。タッチパネルの感度も悪い。
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こちらが4970円トライウィンの6インチで同じ地域を表示。画面の精細度が高いので7インチより一回り小さいが見易さが劣るほどでもない。コンビニが表示されるなど上のヒュンダイよりもずっと詳しい。
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P1303127 posted by (C)オトジマ

トライウィンの情報量は8GBでヒュンダイの8倍。価格は6分の1.これは実はデジタル機器が6年間でいかに高性能化が進み、価格が下がったか、ということを意味している。貧乏人にはありがたいことである。

実はその前日にも格安のデジモノを買った。近所のミスターマックスに行ったら、オリンパスペンEPM1レンズキットがぬぅあーーんと14700円!。これは先々週まで29800円、先週に19800円で在庫処分になったもの。残りは展示品を含め2台しかなかったので「2個買うから展示品の方を10000円にしろ」と頼んだが「ダメです。レンズ単体だけでも2万円するんですよ!」と断られた。価格comで価格推移を見ると、当初は5万円したものが、今では最安で25000円ほどになっている。それから見ても14700円は型落ちとはいえ、とんでもなく安い買い物だった。
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P1280782e posted by (C)オトジマ

妻のブログ用にちょうどいい。今まで彼女が使っていたコンデジと価格はあまり変わらないが写りは全然違う。
ただしコンデジでシャッターを押すだけだった彼女がいろいろと操作の多いこのカメラを使いこなせるかどうかは怪しく、持ち腐れになる可能性も多分にある。
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P1280006 posted by (C)オトジマ

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モミジバフウ

ベスト電器延岡店の日替わり商品を朝一番で入手するために延岡に出かけたが、あまりに天気がいいので植物園に出かけてみた。山茶花が見事だったが、ほかにはほとんど花がない、という冬枯れ状態。

モミジバフウは完全に落葉
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P1290804 posted by (C)オトジマ

青空が美しい。オリンパスブルーかな?
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コチラには実がびっしり鈴なり。
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高解像度で
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いっぱい実が落ちている。マックロクロスケ状態。
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この実を見るたび、家に持って帰ってしまう。
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コブシかな?花芽が膨らんでいる。
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P1290794 posted by (C)オトジマ

ベスト電器で何を買ったかは次回で。

都農 フィールドストーンファームの現在

立野のウォーキングコースにこんな看板が立っていた。
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P1263112 posted by (C)オトジマ

「フィールドファーマーズ」とある。その下に格言。ネイティブアメリカンの言葉だとか。
最下端には英語で---The earth does not belong to man;man belongs to the earth.----
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P1263114 posted by (C)オトジマ

有機農業の農場の小洒落た看板。すぐ上の山の上にあるフィールドストーンファームの看板である。
ここについては3年前に記事を書いたことがあるので詳しくはコチラを参照。

そこでバイクでひとっ走りで山の上まで行って見た。
予想通り、廃墟度がいよいよアップして、ほとんどヤブになりつつある。
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P1263093 posted by (C)オトジマ

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7年ほど前に来た時までは、昨日まで人が住んでいたか、というくらいだった。農機具や車が置いてあり、花が咲き乱れていたが全くの無人の広大な廃墟で、「千と千尋の神隠し」のお父さんのセリフではないが、きっとこれは建設途中で廃棄されたテーマパークなのではないか、とも思えた。そこここの英語の看板が意味ありげな格言をのたまい、秘密の花園に紛れ込んだか、江戸川乱歩の綺譚中のミステリアスな庭園にも思えた。以下は7年前の写真である。

フィールドストーンファームという英語の看板が見える。
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以下は現在の遠景。中には入ってないが、ほとんど原野に還りつつあるのは歴然。
中央にあった家屋は取り壊し中か、工事中か。作業の車両や青シートも見える。
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P1263096 posted by (C)オトジマ

白い塔がかつてを偲ばせる。
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P1263103 posted by (C)オトジマ

この洒落た建物も名残なのかな? 廃屋のようだ。
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P1263099 posted by (C)オトジマ

以前は真っ赤な屋根のステキな畜舎だった。上の写真でも確認できる。7年でこうも変わる?
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P1263107 posted by (C)オトジマ

例によって思わせぶりな英語の格言の看板がヤブのなかに残る。「The Only Joy in the World is To Begin」---世界でただ一つの喜びは始めることだ---と訳がある。 チェーザレ・パヴェーゼは、イタリアの詩人で小説家らしいが、私は知らない。そりゃ確かにこの楽園のような天空の農場を始めることは大変な喜びだっただろうが、ここは始めると同時に終わってしまった悲運の農場なのであった。皮肉な格言だ。
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P1263105 posted by (C)オトジマ

もうじきほころびそうなウメのつぼみ越しに都農の町や太平洋が遠望できる。
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都農町 農村風景

広域農道で門川から都農まで原付ツーリング。日向市寺迫から南は建設中の高速道路と併走している。高速道路の日向~都農間の開通も間近で、ほとんど完成しているゆだ。

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都農町立野地区にこんなのぼり旗がはためいていた。ここらにウォーキングコースが設置されているようだ。
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P1263073 posted by (C)オトジマ

立野は山すその農村である。
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P1263074 posted by (C)オトジマ

駐車場にマップが置いてあった。梅林の中を3.3kmほど歩くコース。来月、梅のころに来てみよう。
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川南町の畑。これはブロッコリ。
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P1263088 posted by (C)オトジマ

これはシキミ。
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P1263085 posted by (C)オトジマ

茶。向こうの山すそに東九州高速道路の開通区間が走る。
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P1263084 posted by (C)オトジマ

販売用の芝生の畑。
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P1263083 posted by (C)オトジマ

白菜。
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P1263082 posted by (C)オトジマ

豚舎を囲む樹林にあったカラスウリ。数年前の口蹄疫流行の中心地帯であった。
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P1263081 posted by (C)オトジマ

千切り大根作り

日向市美々津の南、百町原をブラブラしていたら、大根の収穫真っ盛り。
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P1203055e posted by (C)オトジマ

切り干し大根用の大根。かなりでかい。
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P1203062 posted by (C)オトジマ

引き抜く前に首から上を切り取るのが八百屋の大根と違うところ
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P1203061 posted by (C)オトジマ

引き抜いた大根はすぐに水洗いして、機械で千切りにする。その後、畑で網に干す。
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乾燥して細かく縮んでしまう
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P1203058 posted by (C)オトジマ

網ごと畳んで取り入れる
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P1203063 posted by (C)オトジマ

千切りではなく、短冊に切って干している人もいる。
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P1203054 posted by (C)オトジマ

これは都農町で取れた大根。とんでもなく大きい。まずそうだ。
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P3160783 posted by (C)オトジマ

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P3160785 posted by (C)オトジマ

いささか、不謹慎な形もある。
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P3160784 posted by (C)オトジマ

百町原の畑の3月の風景。田んぼのむこうに太平洋が見える。大根の収穫が済んだ後には代掻きがされ、水が張られる。超早場米の田植えは3月末ごろ。
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P3251661 posted by (C)オトジマ

沖田川の鵜

国道10号線の沖田橋を通過すると、対岸の砂州の樹林が白く枯れている。
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P1183016e posted by (C)オトジマ

拡大する
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P1183017e posted by (C)オトジマ

さらに拡大すると・・・  雪のようだが・・・
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P1183018e posted by (C)オトジマ

実は鵜のコロニーがあるので、鵜のクソが辺りを覆って真っ白になっているのである。

近くの中洲で日向ぼっこする鵜の群
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P1183035e posted by (C)オトジマ

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P1183037e posted by (C)オトジマ

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P1183033 posted by (C)オトジマ

土々呂海水浴場が閉鎖された頃には、この河口の水は茶色に濁り薬品臭が漂った死の川であった。その後、旭化成の工場排水の浄化が進み、今では普通の川くらいにはなっていて、水鳥の楽園になっている。カモもたくさん。
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P1183026e posted by (C)オトジマ

沖田川の河口をまたいで、旭化成に石油を供給するパイプラインが通っている。延岡新港から延岡の工場に至る。
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P1183030 posted by (C)オトジマ

土々呂海浜公園と防波堤

土々呂海浜公園となっている入江は私の子供の頃の思い出の地である。すぐそばに家があり夏はもちろんのこと、季節を問わずここの砂浜で遊んでいた。1960年代の水質汚濁で海水浴場は閉鎖され、埋め立てられて海浜公園となった。しかし、その後も砂の堆積はやまず、昔と同じくらいの広い砂浜ができている。私が子供の頃よりは波打際が70mくらいは後退しているはずだ。
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P1122997 posted by (C)オトジマ

戦前と思しき海水浴場の写真。
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totoro beach2 posted by (C)オトジマ

昭和30年代の海水浴場。私が泳いでいたのはこの時代。この写真ではまだ洋望崎(灯台山、あるいは椿山)の形が戦前と同じ。現在の形は山頂を削って平になっている。日の丸パチンコ店を経営した西谷氏が所有した頃、山全体を公園化したことがあった。
海水浴場 1960-1
海水浴場 1960-1 posted by (C)オトジマ

1969年に水質汚濁により海水浴場が閉鎖され、代替施設として海浜公園プールが作られた。夏場は賑わっていて、私も幼い子供を連れて行った記憶がある。しかし、近年はこのプールも閉鎖されて廃墟になっている。もったいない。
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P1122992 posted by (C)オトジマ
いろんな公共レジャー施設が次々と廃墟となっている。公共施設はうかつに作ると維持しきれずに廃墟になるようだ。これが自然の浜や川原だと決して廃墟にはならない。いっそ蘇った浜を再度海水浴場にしたらどうだろう。水質も悪くないようだ。

土々呂湾の中央に公園と漁港を区切る長い防波堤がある。
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P1122996 posted by (C)オトジマ

今は湾外の沖に延岡新港を守る巨大なテトラの防波堤ができているので土々呂湾はいつも波静かだったが、新港ができる以前には外洋からの波が押し寄せていた。
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P1122998 posted by (C)オトジマ

これは昭和30年代の同じ防波堤。大波が乗り越えている。当初は堤の高さは低く、延長も短かった。子供は台風の大波の日にこの堤防の上を走り抜ける度胸比べをしていたもの。今じゃ許されない。
古い土々呂 防波堤
古い土々呂 防波堤 posted by (C)オトジマ

防波堤の効果がよくわかる写真。防波堤の付け根近辺は岩礁の磯場だった。今の海浜プールの駐車場あたり。写真はいずれも私の父が撮ったもの。貴重な写真であるが、コピー自由です。
東浜-土用-2
東浜-土用-2 posted by (C)オトジマ

昭和35年頃。防波堤の建設工事。生コン車などない時代だから、こちら側でミキサーで練ったコンクリートをトロッコで運んでいた。架線を張ってバケットで運搬していたこともある。幼い私は飽きずに工事を見ていた。
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1959 bouhatei posted by (C)オトジマ

現在の同防波堤。半世紀も立つとだいぶ景色は変わる。
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P1042973 posted by (C)オトジマ

一ケ岡団地造成以前は、国道10号線のすぐ上まで山があり、上の俯瞰写真はそこから撮っている。
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P1042972 posted by (C)オトジマ

海浜プールのすぐそば、現在の10号線の敷地に私の祖父の屋敷と伯母の屋敷があった。ユリの花がいっぱいである。この写真のころは防波堤はない。昭和20年代の台風の高潮で屋敷は流されてしまった。私の生まれる以前なので残念ながらその風光明媚な屋敷は見ていない。
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1952 御番所 hosei posted by (C)オトジマ

延岡新港近辺

延岡新港と国道10号線の間に長い松原がある。あったというべきか。港の造成以前は昔は絵に描いたような白砂青松の浜であったがマツクイムシ被害でほとんど広葉樹林に置き換えられている。数十年ぶりにバイクで通り抜けてみた。
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P1122981 posted by (C)オトジマ

今だに松は枯れ続けていて、そこらじゅう切り株だらけ。年輪を見るとだかだか20年ほどの若い木である。
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P1122979 posted by (C)オトジマ

散歩道として利用されている。幾組ものシニアに出会う。中学生の頃は沖田川までよく走っていたものである。旭化成陸上部もよく走っていたた。広島日出国の時代。
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P1122986 posted by (C)オトジマ

1962年頃の同じ場所。松の純林だったころ。
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1962 松原5 posted by (C)オトジマ

当時は松原越しに美しい砂浜が見えた。遠足の定番の場所だった。
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1962 松原4 posted by (C)オトジマ

旭化成が新港で働く人々のために津波避難用の塔を作ったのが最近ニュースになっていた。たいした高さでもなさそうだが15mもある。15mなら大丈夫だろう。最上階に100人以上は載れそう。
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P1122982 posted by (C)オトジマ

鍵がかかっていて中には入れない。しかし津波はいつ来るのかわからないし、震源が近いと10分か20分しか余裕はないだろう。地震が起こってからカギを開けに来て役に立つのだろうか。
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P1122985 posted by (C)オトジマ

延岡新港
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P1122987 posted by (C)オトジマ

魚釣りする人々。
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P1122988 posted by (C)オトジマ

同じ向きで撮った1960年代。
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1964 14 posted by (C)オトジマ

新港の造成工事が始まったころ。1970年代。まだ元の砂浜が残っている。遠景は延岡市街。
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1973 totoro (2) posted by (C)オトジマ

空飛ぶタイヤ

新年おめでとうございます。おだやかな正月で、孫を連れて児童遊園で遊んだりして、のどかに過ごしました。

地元の近所に門川神社があり、よく散歩に行くところであるが、初詣には来たことがない。というところで今年はここに行ってみた。ありきたりの神社である。
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P1012919 posted by (C)オトジマ

いつもは閑散とした境内も今日ばかりは多くの善男善女が手を合わす。
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P1012914 posted by (C)オトジマ

門川の街を見下ろす。
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P1012920 posted by (C)オトジマ



ところで、正月休みに何冊か本を読んでみた。古い本ばかり。

昨年の流行語となった「倍返し」の「半沢直樹シリーズ」の原作者は池井戸潤である。私はドラマは全く見ていないので何とも言えないし、こんなに話題になると今更原作も読みたくない。しかし池井戸の「下町ロケット」がとても面白かったので別の作品「空飛ぶタイヤ」を読んでみた。彼はこの作品では直木賞候補となったが受賞できず、数年後に「下町ロケット」で直木賞を受賞した。読んでみると両作ともメチャ面白くて差はない。7年前の作品だが別に古くはない。

文句なく面白くて、500ページちかい分厚い本を朝5時までかかって一晩で読んでしまった。テーマはトラックの欠陥問題。東京の小さい運送会社が走行中タイヤがはずれ、歩道の主婦を直撃し死なせた事件が発端となる。「ああ、あの事故か」と思い当たる、三菱自動車による欠陥隠しが大問題になった事件である。作中で自動車会社や銀行名は変えられているが歴然と三菱だとわかる。

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P1012925 posted by (C)オトジマ

事故で殺人者の汚名を着せられた主人公の運送会社社長は納得できずに、車の欠陥を証明すべく悪辣な大企業を相手に圧倒的に不利な戦いを始める。次から次へとやってくる困難を乗り越えて最後には戦いに勝利する、という、言ってみれば先の見えた物語である。しかし、これが息も継がせずに面白い。大企業の内幕、銀行の内幕を交え、さもありなん、というリアルさに満ちている。読後には、三菱自動車や三菱グループに敵意が湧いてくるくらいである。

池井戸のヒット作「下町ロケット」は下町の小さな鉄工所が下請けとして、ロケット製造メーカーの大企業に翻弄されつつも戦いを挑み最後にはロケット打ち上げの成功に貢献するという話だった。シチュエーションとしてはさして面白くもなさそうだが、これがまたメチャクチャ面白いのだ。実は「下町ロケット」と「空飛ぶタイヤ」は業種が異なるだけで物語の構造は全く同じ。主人公や悪役の人物造形も全く同一。驕れる大企業が零細企業を虫ケラくらいに考えている中で逆境に置かれた主人公たちが艱難辛苦を乗り越え大企業の鼻をあかす。昔からあるドラマ作りの王道であるが、分かっていても面白い。

この時の主人公に立ちはだかる悪役企業がこれまた歴然と三菱重工なのである。国内でロケット打ち上げの元請けと言ったら三菱しかない。えらく池井戸さんは三菱に食ってかかる人だな、と調べてみると彼は三菱銀行の出身であった。三菱系の内情には精通しているようだ。

この物語のネタ元となった欠陥隠し問題で三菱自動車の信用は失墜し、10年たった今でも販売は苦戦中である。ただし販売不振の原因は欠陥問題だけではなく、三菱の乗用車ラインナップにこれといった特色や魅力がないことが大きい。パジェロやミラージュやギャランなどでヒットを飛ばしたのは昔の話である。国内下位メーカーの中で健闘目覚しいマツダやスバルのような明確な方向性がないからだろう。いかな大企業でも財閥系ということや伝統に甘んじていると没落は免れないということ。

昨今、海外企業、特に中・韓・台の競合企業との競争に勝てるかが、企業の浮沈に大きくかかわっている。三菱自動車は70年代から韓国の現代自動車に技術供与して、親会社のように手取り足取り面倒を見ていた時代もあったが、現在立場は全く逆転し、大発展した現代自動車に販売台数で6倍の差をつけられている。ごく短期間にこれだけの差がつくというのは経営力の差。若い企業の方が野性的・攻撃的な企業マインドを持っているからだろう。

「空飛ぶタイヤ」では三菱と思しき自動車会社は経営に行き詰まり、最終的にはトヨタと思しき企業に吸収合併される。現実には逆に三菱は経営危機によりダイムラー・クライスラーとの提携関係が解消している。国内に自動車会社は多すぎる。どこかと合併したほうがいいんじゃないかな。だいたいミツビシというのは外国人には発音が難しく覚えにくいからグローバル企業として生きたいなら、松下がパナソニックに切り替えたように、見切りをつけるべき。国内他社はみなカナ3文字で発音しやすいメーカーばかり。トヨタ・ホンダ・マツダ・スズキ・スバル・イスズ。ヒノとニッサンは2音節。4音節のミツビシ・ダイハツは改名した方がいい。

私の三菱体験は軽トラ。中古で買って長く乗った。しっかりした信頼できる車だった記憶がある。軽トラはとても便利。田舎のアメリカ人はピックアップトラックに乗り、日本の田舎人は白い軽トラに乗る。
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img226e posted by (C)オトジマ
プロフィール

トトロのとなり

Author:トトロのとなり
現在トトロのとなりの門川町に住む。
日豊地域での見聞を中心に徒然を記す。
お金がないので遠くには行けない。
お金がないのでグルメ記事はなし。

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