映画 メッセージ

今年のアカデミー賞の候補にナンタラとかいうタイトルのSONYピクチャーのSF作品があったので見てみよう、と思っていた。うろ覚えで検索し語感から「パッセンジャー」だったような気もするのでそれを見に行った。実は「メッセージ」が正解だった。どちらもSONY作品である。たぶん「メッセージ」の方が評価が高かったんだろう。

とにかく3月に見た「パッセンジャー」は大変面白かった。
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恒星間の移住をする巨大な宇宙船の話。120年もかかるので5000人の乗客は冷凍睡眠する。何らかのミスで途中で一人目覚めてしまった男の話で、たった一人の話だからロビンソンクルーソーみたいなことになる。それではドラマにならないのでもう一人女性が目覚める。たった二人でもドラマを2時間もたせるのは大変だから宇宙船内のバーのバーテンが登場する。これがロボットなのだが重要な役回りとなる。
戦いも陰謀もアクションもないが文句なしに見ごたえがあって大変面白かった。SFとはいいながら人間ドラマとしてよくできているからだろう。

というところで今日見たのがアカデミー賞10部門ノミネートという本命の「メッセージ」(原題・ARRIVAL・とーちゃこ)。
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いわゆるファーストコンタクト物である。この手は見飽きるほど作られ続けている昔からのSFの基本設定。陳腐なテーマに今さらどうやって新味を出せるのか?

確かに大人向けだが、結論的には…あまり面白くない。とにかく不必要に思わせぶりで話が明快でない。例によって異星人の巨大宇宙船が飛来する。コンタクトを取るべく米政府と女性主人公の言語学者が異星人の言語分析を試みる過程が長々とある。恒星間飛行を実現するくらいの超絶した科学テクノロジーを持つ異星人なら苦も無く地球人の言語体系を分析して意思疎通を可能ならしめるはずだが、どういうわけか彼らは一切その努力をしない。地球人の遅々たる解析に委ねた結果、不用な誤解を生じて危機を招く、という初歩的な欠陥をもつストーリー。たまたま主人公が未来予知能力を持っていたので間一髪で危機を逃れる、というご都合主義。大仕掛けだが、SFを読みなれた人にとっては腑に落ちない話なのが残念。

近年はCGで不可能な表現はないのでスペクタクルでもはや誰も驚かない。スターウォーズがつまらないのはドラマの底が浅いから。子供の頃からSFが好きで、SF映画ならなんでもよかったが、歳を取るとさすがにスペースオペラ系は見れない。アマゾンプレミアムで無料で見れる洋画にもSFはたくさんあるが、やはりコストのかかったリアル系でないと全く見る気がしない。

そのなかで予備知識なしにたまたま見た「エクスマキナ」なかなか面白かった。10年前の日本アニメとは全く別作品。
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これまた登場人物は隔絶された密室にほとんど二人。そこに例によってアンドロイドの女性が加わる。これまた「パッセンジャー」のバーテンと同様に歴然たるロボット。体の内部メカがスケスケなのに妙にエロティック。もちろん生身の人間が演じているのではあるが。ロボットが人格を持つという近未来にありうるんじゃないか、というミステリー仕立ての不気味な話。どうやら最近のSFは登場人物の少ないのが面白いんじゃないか。昨年の「オデッセイ」(原題・MARTIAN・火星人)もほとんど火星でのロビンソンクルーソー状態の一人芝居だがとても面白かった。

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トトロのとなり

Author:トトロのとなり
現在トトロのとなりの門川町に住む。
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