五高記念館

私の父は旧制延岡中学4年から飛び級で第五高等学校に進み、その後東京帝大に進んだ秀才だった。しかし、彼のその後の人生は昭和恐慌や戦争、戦後の荒波の中をうまく泳げずに恵まれない人生だった。

私が子供の頃、彼が五高同窓会の名簿を購入したので見てみたら、父のやや上の学年に当時の総理大臣であった佐藤栄作の名があったのを覚えている。万葉学者として有名な犬養孝は五高・東大を通じて同級生だったらしい。卒業生には他にもキラ星のごとく各界の有名人や経済人がいた。教授にも夏目漱石やラフカディオ・ハーンなどがいた名門校である。

下:大正の末頃か。父のいた文科甲類1組のクラス写真。生きていれば100歳以上の方々ばかりだからほとんど亡くなっているはずだ。写真を見ても誰が誰だか誰にもわからないくらい昔である。背景は現在の五高記念館となっている校舎。


下:父のアルバムにあった写真。現在より樹木がはるかに若い。


40年ぶりくらいに黒髪の熊本大学に行ってみた。40年前にはヒッチハイク旅行で学生寮に泊めてもらった。
残念ながら盆期間中は五高記念館内部の観覧はできなかったので外観だけ見た。NHKの「坂の上の雲」ではロケ地として使われた。大変美しい建物で、周囲の古木とともに時代の貫禄を感じさせる。

下:周囲の木々が鬱蒼と茂る






巨木が多い。100年以上も経てばイヌマキもこんな巨木になる。


五高記念館の横に熊本大学資料館別館がある。かつて五高時代は化学実験室だった建物。


五高記念館も資料館別館も重要文化財である。赤レンガが美しい。今村教会とともに九州を代表する赤レンガ建築だそうだ。




歴史ある国立大学だけに熊本大学構内は緑が濃い。最近のように大学が都心から郊外に脱出する時代にはこんな落ち着いたキャンパスは貴重である。こんな学校で学べる学生は幸福だ。




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トトロのとなり

Author:トトロのとなり
現在トトロのとなりの門川町に住む。
日豊地域での見聞を中心に徒然を記す。
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