追撃機 (1958年米映画)

朝鮮戦争を舞台にした映画、という点に惹かれて見てみた。
ストーリーはしょうもないメロドラマである。メロドラマにするんだか、戦争映画にするんだかはっきりしろ、と言いたくなる中途半端さであるが、これが半世紀前の流行なのか。メロドラマもどうにも感情移入できない三角関係である。

映画冒頭が米軍支配下の伊丹空港。映画の舞台の半分は朝鮮戦争の米軍の兵站基地であった日本、半分が戦闘のある朝鮮半島である。

見ごたえがあるのは実写の戦闘機群。昔の映画だと戦闘機は明らかな模型か、実物かになる。この作品は軍の協力の下でほとんど実写。それも大群で出てくる。戦闘機がプロペラ機からジェット機に移行した頃で、戦闘のスタイルも機関砲で撃ち合うドッグファイトという旧来のやり方。

当時の米軍主力機、F-86セイバー


これが編隊で飛ぶと大迫力。今じゃ見れない光景。


映画はしょうもないが、こんな場面を見るためだけでも一度見る価値はある。これが実写であるから驚き。押井守の「スカイクロラ」の一場面を見るようである。というか、「スカイクロラ」が昔の航空戦へのノスタルジーで作られているというべきか。


スカイクロラの一場面。もちろんCGアニメ。

スカイクロラでは震電ばりの前翼型、後部にプロペラのある戦闘機が活躍する。アニメとは思えないリアルさが売り。


敵役の北朝鮮のMiG-15、のところ。実際は米軍機の塗装を変えて撮影しているのでミグには似ていない。37mm砲を装備していたので映画中でも発射音はドンドンドンといかにも砲らしい音である。撮影は朝鮮半島ではなく、アメリカの砂漠地帯の基地のようである。


米軍将兵は戦闘の合間に休暇で日本にちょくちょく戻る。その時のドライブの場面。京都の郊外の山中の設定らしい。1950年代、私が生まれた頃の日本の様子がカラーで見れる。とにかく道路が地道ばかり。悪路というのが日本の道の表現であった。自転車は二人乗り。自転車は重要な交通手段であった。


馬車が走っている。馬車は多かったが車輪はゴムタイヤのことが多かった。


めざす料亭にたどり着くと、車体はハネ返りでドロだらけ。
これも昔の当たり前の風景。


監督は「眼下の敵」を作ったディック・ パウエル、主演はロバート・ミッチャム、という当時としては豪華なラインナップなんだろうが、あまりパッとしない映画。


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Author:トトロのとなり
現在トトロのとなりの門川町に住む。
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