「コクリコ坂から」と「レ・ミゼラブル」

11日金曜日、金曜ロードショーでスタジオジブリ作品「コクリコ坂から」が初めて放映された。いままで劇場公開、DVDやブルーレイで見ていない多くの人がこの番組で初めて見たはずである。


驚いたのは当ブログへのアクセスの殺到である。普段の日はおよそ1日に150位のユニークアクセスがその夜のわずか2時間でおよそ4000!その後もずっと継続している。ためしにDTIブログランキングを見てみたら上位に入っていた。驚き!アクセス数を稼ぐためだけならやはり芸能ネタが大変有効らしい。

今回のアクセスは拙ブログで「コクリコ坂から」劇場公開の2011年7月に、映画に関して考察したさまざまについての記事へのものである。過去記事は右カラムの2011年7月を参照。従来も劇中歌「紺色のうねりが」を検索ワードとするアクセスが多かったが、今回の特徴は「カルチェラタン」という検索ワードが圧倒的に多いことだ。劇中で高校の学生会館の古い洋館が「カルチェラタン」と呼ばれる。


我々の世代までは「カルチェラタン」という語にあるイメージを共有していて、説明の必要もないどころか、その名称で劇中の学生会館の性格や役割を感得できるのであるが、今の世代にはほとんど聞きなれない語であるようだ。

いうまでもなくカルチェラタンとはパリにある学生街である。革命の国フランスではここはたびたび学生運動の発火点となった。日本でも学生運動たけなわの頃、「神田カルチェラタン」などと言われたこともある。現在のように大学が郊外移転する前には神田・御茶ノ水は明治・中央をはじめとした学生街であった。


実は「コクリコ坂」の原作マンガにはこのカルチェラタンは登場しないし、学生運動の争点は学生会館の取り壊し問題ではなく、制服自由化問題なのである。カルチェラタンは宮崎駿氏による創作である。この映画は時代を1963年と設定してるが、日本人に「カルチェラタン」という語が定着したのは1968年のフランス5月革命以降ではないだろうか。

我々は革命というとフランスのイメージがある。民衆がバリケードを築いて街区を占拠し、権力と対峙する・・・。1968年のフランス5月革命でも学生はカルチェラタンにバリケードを築いた。日本ではそんな革命を経験していないのでちょっとうらやましくもある。さて、話は変わって、いま話題の映画「レミゼラブル」を見た。映画の内容や評価を言い出すとキリがないので略する。



物語は19世紀初頭のフランスの革命騒ぎを背景としている。例によって学生達は街頭にバリケードを築き、軍隊と対峙するが、劇中のバリケードと戦いのスケールがえらく小規模なのである。(上の写真) ミュージカル仕立てで、数名の主要人物をクローズアップするためには致し方ないのかもしれない。民衆から浮いた小数の尖鋭分子が主導する革命運動は挫折しかない。

ところがエンディングで目を疑うような巨大なバリケードを見ることができる。革命は挫折するが、自由と民主を求める民衆の気概は不滅であることを表象する幻想の場面。舞台なら死んだものも生き返って全員集合し大合唱する大団円場面。合唱「民衆の歌」(Do you hear the people sing)が流れる中、人民は巨大なバリケードに依って立ち旗を掲げる。それまでのすべてが歌で展開するまどろっこしく込み入った物語は脇に置いておいても感動できるエンディングである。我々のように学生時代に学生運動の隅っこに身を置いて革命歌を歌ったことのある者は涙なくして見られない。「砦の上に我等の世界~」という鹿地亘訳のワルシャワ労働歌を思い出すのである。

下:下の動画では映画の革命シーンのダイジェストが見れる。「Do you hear the people sing」でYoutubeで検索すると合唱付・英語歌詞付のものがあるので是非、英文歌詞を味わいながら聴いて欲しい。あなたも革命に身を投じたくなる。


その場面の天を衝くような巨大なバリケードの画像を探したが見当たらない。おそらくセットではなくCGだとおもう。家具やガラクタを積み上げてあんな高いバリケードを作るのは困難だし、史実とも全然違うだろうが、ともかく美しい!!

下はネット上でみつけた類似場面であるが、これはセットだろう。


この後に上から俯瞰するシーンがあり、ありえないくらいのバリケードを見ることができる。いずれ画像を見つけたらアップしよう。


歌に感動したので英語の歌詞を添付しておく。

Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!

Will you join in our crusade?
Who will be strong and stand with me?
Beyond the barricade
Is there a world you long to see?
Then join in the fight
That will give you the right to be free!

Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!

Will you give all you can give
So that our banner may advance
Some will fall and some will live
Will you stand up and take your chance?
The blood of the martyrs
Will water the meadows of France!

Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!






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トトロのとなり

Author:トトロのとなり
現在トトロのとなりの門川町に住む。
日豊地域での見聞を中心に徒然を記す。
お金がないので遠くには行けない。
お金がないのでグルメ記事はなし。

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