No kangaroos in Austria

BS朝日のニュース番組を見ていたら、「It's COLOMBIA, Not COLUMBIA」というコロンビア政府のキャンペーンについて話題になっていた。COLOMBIAが南米のコロンビアで COLUMBIAが北米のコロンビアである。たとえばワシントン・DCのCがCOLUMBIAである。番組コメンテータのパックンによればアメリカじゃだれもそんな些細な綴りの差を気に留めないし、発音も同じだという。もとを正せばコロンブスに由来するわけだから同じこと。



その時、キャスターやコメンテータの間で「オーストリア」と「オーストラリア」の違いも話題になったが、そりゃ発音も地理的にも違いすぎるから日本人以外は間違う人はそういないんじゃないか?という結論になっていた。
しかし、あまりにも間違う人が多いので、東京のオーストリア大使館にはオーストラリア大使館の地図が掲げてあるという話。しかし、これは日本人だけの問題ではなく、どこの国の人でも区別しづらいらしい。今じゃ南半球のオーストラリアの方が何につけメジャーになっているので、もっぱら欧州のオーストリアがオーストラリアと混同される。オーストリアが世界有数の列強だった100年前には逆だったのではないか?

有名なのが下の写真。オーストリアの道路にはこの標識があるというが、事実なんだろうか。「NO KANGAROOS IN AUSTRIA」マークのTシャツやマグカップは土産物で有名らしい。


このマンガは面白い。


日本語に訳してみた。(クリックで拡大、精細)


笑い話ではなくこんな日本のオバちゃんもいそうだ。少なくとも私の接する中学生3年生でもこのレベルはごく普通だ。日本の山脈や川の名前を問われているのに「ロッキー山脈」とか「ナイル川」とか答える中3はザラにいる。15才でそうなんだから30歳になってもあまり進歩はなく、上のオバちゃんみたいになるだろう。中学生でオーストリアについて学ばないわけでもない。地理では習わないんだが、歴史では第一次大戦の同盟国として出てくる。大戦の発端はオーストリア皇太子が暗殺されたサラエボ事件である。音楽ではモ-ツァルトやヨハン・シュトラウスがらみで勉強するはずである・・・・が、縁遠い国には違いない。

我々の世代ではオーストリアというと映画「サウンドオブミュージック」が忘れがたい。上の世代の方なら「第三の男」かな。いずれもアメリカ映画だがオーストリアでも撮影されている。


私は中学生の時、映画館でサウンドオブミュージックを見て感動した。中学生のときには地理・軍事両方とも興味あったから、一つ疑問が生じた。時代背景は大戦間。劇の主要登場人物であるトラップ大佐はオーストリア海軍の退役軍人なのであるが、海のない国の海軍軍人て何してんの?というものであった。「NO KANGAROOS」だけではなく,「NO SEAS IN AUSTRIA」でもある。
その疑問は放置していたところ、数十年後にインターネット普及があっさり解決してくれた。

トラップ大佐は実は第一次大戦時、オーストリア海軍の潜水艦艦長として活躍したのであった。第一次大戦まではオーストリア帝国は確かに海を持っていた。トラップ大佐は通算で12隻の貨物船とフランスの装甲巡洋艦、イタリアの潜水艦各1隻を撃沈したというから、腕の立つ潜水艦乗りであった。トラップ一家についての詳細はコチラで

トラップ大佐とコトル泊地のUボート




トラップ大佐のUボートが基地にしていたのは、アドリア海沿岸のコトルという港である。旧ユーゴで現在のモンテネグロ。中世の街並が保存された世界遺産の町だそうだ。特異なのは、その地形。地図をみると、どうやったらこんな不思議な地形ができるんだろう、と思う。天然の良港とはこのこと。BS放送の世界紀行番組を見ていると、欧州南端のフィヨルド地形と紹介されることがあるが、実際はリアス海岸、その中でもダルマチアンコーストと呼ばれることもある。












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トトロのとなり

Author:トトロのとなり
現在トトロのとなりの門川町に住む。
日豊地域での見聞を中心に徒然を記す。
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