わが盲想

なんとなく図書館の新刊書棚にあった「わが盲想」という本を借りてみた。外人系のお笑い芸人か?とも思ってほうっていたら、妻の方が先に読んでしまってエラク感心していた。



著者はモハメド・オマル・アブディン、スーダン人、盲目、日本に留学中ですでに15年が経ち、現在研究者生活をしている。そもそも日本にスーダン人が多数いるとは思えない。盲目という大変なハンディを背負って、現在では超流暢に日本語を話す。なおかつ彼は読み・書きもほぼ完璧なのである。全く日本語を知らない状態から、来日後の悪戦苦闘の経過を綴ったものが、この春ポプラ社から単行本として刊行され、評判になっている。

ポプラ社ではブログ形式でウェブ上で公開していて、本の内容はおおむねそれと重複しているのでお金のない人はコチラで読めばタダである。お金のある方はぜひ本を買って彼に印税収入をもたらして欲しい。

ポプラ社が動画をアップロードしている。彼がパソコンで日本語入力しているのを見るだけでも価値がある。


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スーダンと言う国が我々には全くお馴染みではない。イスラム国だという。スーダンのことはそう詳しく描かれてはいない。もっぱら彼が日本の盲学校や大学で日本語修得や盲目であるがゆえに苦労したことがとても面白、おかしく描かれている。私は2時間で読んでしまったくらいだから、とても読みやすい。出版社は変換ミスの訂正くらいしかしていないから、ほぼオリジナル。

盲人の生活の苦労も健常者にはなかなか想像がつかないが、その一端がわかる。東京の荒川区から府中の東京外大まで電車を4つ乗り継いで通学するだけでも一冊本が書けそうな位の大事業である。盲人が電車に乗る、ということは晴眼者が手すりのないビルの屋上の外周を歩くようなもので、普通なら禁止されるような危険な行為である。彼にはハンディを笑い飛ばせるユーモアがあるので彼が本に書けるようなテーマはたくさんありそうだ。

私はいまだテレビで彼を見たことはないが、今後、異色外人タレントとしてそのうちブレークするんじゃないだろうか。話も大変面白いし、知識人でもある。

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トトロのとなり

Author:トトロのとなり
現在トトロのとなりの門川町に住む。
日豊地域での見聞を中心に徒然を記す。
お金がないので遠くには行けない。
お金がないのでグルメ記事はなし。

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