十以上はたくさんではない

門川町に2級河川五十鈴川がある。私の子供達は五十鈴小学校を出た。
本家の五十鈴川は伊勢神宮にある。自動車会社のいすゞはこちらにちなむ。

下:門川の五十鈴川
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しかしなぜ五十鈴をいすずと読むのか、ということに疑問を持ったことはなかった。
実は本来は「いそすず」なのであるが、転訛・短縮されて「いすず」になったもの。つまり五十は「いそ」と読むのである。そういえば山本五十六海軍大将がいたなぁ。日向には「五十猛神社」(いそたけ)がある。

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伊達宗行著「『数』の日本史」を読んでいたら、日本の数のはじまりとして、中国語由来の「いち、に、さん・・」ではなく和語の数詞について書いてあった。
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数詞について深く考えたこともなく、大昔の日本人は指十本以上の数については「たくさん」と一括りにしていたのではないか、くらいに思っていた。伊達氏も十一以上の和語を言える人は現代ではめったにいない、と書いている。早い話が下の表のようになり、長ったらしくて煩雑ではあるが和語でもけっこう大きな数の表現は行われていたのであった。

和語数詞s

そういわれれば誰でもふた桁の数の「そ」については思い当たる。「みそじ」「よそじ」「みそか」西条八十という詩人もいたし。20については「はた」あるいは「はたち」とイレギュラーである。十重二十重(とえはたえ)とは今でも言う。大手百貨店の「そごう」は十合伊兵衛(そごう いへえ)が江戸時代に大阪で起こした。そういえば昔、国鉄総裁に十河(そごう)さんて人もいたなぁ。

100の「もも」は山口百恵がいるし、私のじいさんは「百吉」である。これも200以上は「ほ」になる。しかし今では「ふたほ」「みほ」はあまり聞かない。しかし大震災や福島原発関連でよく登場した五百籏頭真(いおきべまこと)というえらく難しい苗字の学者がいたが、その名前は「いほ」から来ていたんだなぁ。1000の「ち」も高千穂、八千代でおなじみだ。万の「よろず」はよろず屋というし、俳優に萬屋錦之助、画家に萬鉄五郎がいる。

人数の数え方で感じること。最近「ひとり」「ふたり」は言っても「みったり」「よったり」はあまり聞かなくなった。我らの父母までは普通に言っていた。「十人のインディアン」という歌がある。♪一人 二人 三人 いるよ、 四人 五人 六人 いるよ、 七人 八人 九人いるよ、 十人の インディアンボーイズ~というもの。これも「ひーとり、ふーたり、さんにん、よーにん・・・」であって和語は最初だけ。だんだん和語の肩身が狭くなっているようだ。子供たちは「いつつ」「むっつ」ではなく「五個」「六個」としか言わなくなりつつある。子供に歳を聞くと「よっつ」ではなく「よんさい」と言うのではないか。


もしかすると世間では周知のことなのかもしれないが、この齡になるまで、11、12とか31とかの和語を知らなかったのは迂闊だった。

ネット上にも数詞専門のサイトがある。コチラを参照。

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No title

和語数詞~勉強になりました。

五十鈴川をネットで見ると
「ダムや人工的河川施設がなく、上流に汚濁源もないことで清流である」とありました。
 この素晴らしいふるさとの川を大切に残していきたいものですね。

じなしの近くの伊美川は土建屋さんのための?河川公園となってしまいました。子どものときに魚をとって遊んだあの自然の川を戻してほしいです・・・
 川は流れたいように流れるのが良いのでは

Re: No title

私の子供達は五十鈴川で泳いで育ちました。私は夏は子供たちと毎日川で泳ぎたいので勤めを辞めて自由業に転じたくらいなのです。清流とはいいながら透明度はいまひとつ。堰が多いからかな?やはり大分県から延岡方面に流れる鐙川・小川には全然及びません。数詞に関しては、あまりに身近で基本的な和語を知らなかった自分が恥ずかしい。やはり本を読まなきゃ賢くなりませんね。ネット情報にだけ依拠していると知識が浅く、偏ります。
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トトロのとなり

Author:トトロのとなり
現在トトロのとなりの門川町に住む。
日豊地域での見聞を中心に徒然を記す。
お金がないので遠くには行けない。
お金がないのでグルメ記事はなし。

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