60の手習い 伊藤一彦短歌実作講座

ふと目にした行政の広報に「伊藤一彦短歌実作講座」というのがあった。従来なら目にも止まらない案内であるが、ふと気になった。その前に県立図書館の広報誌「緑陰通信」で名誉館長の伊藤氏の寄稿を読んでいたから。

伊藤氏の名前は県民ならテレビでもよく目にする。短歌界の大御所で若山牧水記念文学館館長であり日向市主催の「青の国若山牧水短歌大会」の選者でもある。緑陰通信では伊藤氏が読売新聞文学賞の選考委員を務められており、今年の選考の様子を述べておられた。池澤夏樹、小川洋子、高橋睦郎、野田秀樹、山崎正和などの錚々たる選考委員の一員として伊藤氏も分野を問わず候補作全30作品を読むという。私はそれまで伊藤氏は教員上がりの文化人で宮崎県内のローカル有名人だと思っていたのであるが、なんと全国区の権威だと知ったのである。うかつでした。

講座での伊藤一彦氏。日向市中央公民館にて、6月
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P6110119e posted by (C)オトジマ

まぁ、そんな方のお話がタダで聞けるのは有難い事ではないか、ということで講座への参加を気楽に夫婦で申し込んだのである。去る6月に第一回目の講座が開かれた。伊藤先生の講義というよりも、牧水の名歌や大会での秀句の鑑賞や解説といった趣であった。講座は盛況で50名ほどが集まった。高齢者が多い。私が若い部類である。自己紹介を聞くと常連さんや短歌歴の長い人が多いようだ。こりゃズブのシロウトには場違いかな、とうろたえた。

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P6110122e posted by (C)オトジマ

月一回の講座で次回講座までに作歌を一首提出するのが決まりだという。その期限が迫ったのである。あわてて夫婦でにわかに紙を取り出し、エンピツを舐め舐め頭を絞るが、まったく作歌経験がないのであるから容易ではない。五七五の俳句や川柳や標語なら言葉を並べるのにそう困難はないが、七七が付くと突然難しくなる。それに、なんとか五七五七七が揃っても、初心者の悲しさで、それがいいのやら悪いのやら自分では全く評価ができないのである。

まぁ、いったん踏み出したのであるから、恥も外聞もなく投稿せざるを得ないのである。投稿する前にここで先に恥をさらしておく。写真を添えれば言葉の足りなさを補ってくれるだろう。

山里の 廃屋の梅実れども 庭をうずめる落果むなしき
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P6190271e posted by (C)オトジマ

ふるさとの 破屋の庭に赤きグミ 口に含めばよみがえる日々
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P6130151e posted by (C)オトジマ

阿蘇の野や のどかに馬は草を食む 今を楽しめ明日は馬刺ぞ
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P5253884 posted by (C)オトジマ

時化の夜は 本を読まむと座れども 激しき風雨心さわがす

などなど、頭を絞れば出てこなくもないが、それを推敲するとまたキリがない。いろいろバリエーションができるがいよいよどれがいいのやらわからなくなる・・・・・。たぶんどうひねっても駄句ばかり。

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いいことはじめましたね!

台風さんは何とか大人しく去ってくれたようですね。
それでも昨夜はかなりの強風が我が家を叩いていました。 ととろさん家のシケ化囲いも無駄ではなかったでしょう。

すばらしい歌の先生が日向にいらっしゃるのですね。 日本人のDNAには五七調が息づいています。トトロさんご夫婦ではじめる歌づくりはきっと人生を豊かにしてくれるでしょう。

 ちなみにじなし(歌はまったく素人ですが・・・)
  「・・・グミ」と「時化の夜・・」の歌をいただきました。

じなしさんへ


今回も台風は腰砕け。久しく巨大台風がありませんから気象庁のものものしい緊急記者会見もだんだん「狼少年」になりつつあります。
実は今日が締め切りなので昨夜はじめて31文字をひねってみたのです。私の母もやってましたので年寄りの道楽とバカにしてましたが意外と面白い。ハマルかも。伊藤先生は宮崎市内在住だと思います。牧水関連の行事にはよく顔を出される有名人で現代短歌界の全国的な重鎮です。
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トトロのとなり

Author:トトロのとなり
現在トトロのとなりの門川町に住む。
日豊地域での見聞を中心に徒然を記す。
お金がないので遠くには行けない。
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