いわさきちひろ展

高鍋美術館で「いわさきちひろ展」をしているとかで出かけてみた。

7月に高鍋に来た時にヒマワリの双葉が出たばかりの畑を見たがどうなっているのか回ってみた。
下は7月の様子。持田古墳群のあたり。あの時はこの双葉が一月でホントlにヒマワリになるのか?と疑問だったが・・・
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P7130493 posted by (C)オトジマ

ハイ、立派にヒマワリが満開。みんな勢ぞろいでコッチを見ている。
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P8231325 posted by (C)オトジマ

映画「ひまわり」のような人がかくれるようなヒマワリの畑を想像していたが、これはヒザ丈くらいの小さなヒマワリ。観光客向けの観賞用ではなく、畑に鋤きこむ肥料用のようだ。国道や県道からは入り込んだ所でヨソ者が来るところではない。民家もない広大な畑にはるか彼方までひっそりと咲いていた。
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P8231322 posted by (C)オトジマ

面白いことに反対側から見ると全員あっちをむいている。当たり前か・・・・。
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P8231327 posted by (C)オトジマ

コチラはトラクターですでに鋤きこまれた畑。
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P8231333 posted by (C)オトジマ

情け容赦ない・・・
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P8231334 posted by (C)オトジマ

というところで高鍋美術館へ。こんな小さな田舎町にある美術館だから名ばかりで公民館に毛がはえたくらいのものだろう・・・・・と侮っていたのであるが、なかなか立派な建物なのでビックリ。
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P8231343 posted by (C)オトジマ

田舎の展覧会の常で客もマバラで我々だけだろうとも思っていたのだが、意外や駐車場にはたくさんの車、たくさんの入場者にまたビックリ。「ちひろ」の驚くべき集客力に感心した。
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P8231341 posted by (C)オトジマ

当然、展示室の写真はない。グッズ売り場の様子だけ。ジャンジャン売れている。
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P8231335 posted by (C)オトジマ

ところでこの展覧会のポスターをよーーーく見て欲しい。
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P8231337e posted by (C)オトジマ

よーく見ると「ピエゾグラフによる」と書いてある。以前にチラシやポスターを見た時には気づきもしなかったし、気づいても気にも止めなかったと思う。ピエゾグリフというとなにやら専門的でシロウトにはわからないが、実はこれはインクジェットプリンター印刷を意味してるらしい。つまり展示されているすべての作品は原画ではなくエプソンの特殊プリンタによる複製品なのである。入場してすぐのところにその解説があるのだが、多くのひとは面倒くさくて読まないと思う。まぁ、そのまま気づかずに原画と思って鑑賞した方が幸せである。実際いかに近寄って目を凝らしても原画だか複製だかシロウトにはまったく判別はつかない。

いきなり最初に「サギにあったようなもんだ・・・・・」と気落ちしたが、そういえばこんな田舎に低料金で100点もの原画の巡回展が来ると考える方が甘かったし、現代の最高の複製技術を鑑賞するのも悪くない、と気を取り直して鑑賞した。

ちひろの絵は誰にでもお馴染みだ。昔、30年以上前、ちひろが亡くなって間もない頃、ちひろ美術館と作品普及会がちひろカレンダーを発売した。ちひろはかわいい子供の絵を描くイラストレーターとして高名であったが左翼活動家でもあった。ご主人が共産党代議士の松本善明であることも有名だ。その関連でカレンダーは民主団体や労組や保育園のチャリティとしてのルートで販売され大変良く売れた。我家の壁にも毎年かならずちひろのカレンダーがあった。

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昔、学生時代、ちひろ美術館が下井草にできたばかりのころ、下宿から遠くないので自転車に乗って美術館にも行ったことがある。松本善明宅の庭にあった。そこがちひろの自宅だから当然ではあるが。

彼女の人気はローランサンを思わせる淡い水彩の美しさにあるんだろうが、今回あらためて作品を見ていると、鉛筆だけの作品により魅力があるなぁ、と感じた。ベトナムに題材をとった絵本「かあさんはおるす」はすべて鉛筆だけのモノクロ作品だが素晴らしく、子供の愛らしさにおもわず涙がでるくらいである。私が高校生の頃、庄司薫の「赤ずきんちゃん気をつけて」という小説が芥川賞をとり、青年層から大きな支持を受けた。庄司はシリーズ4作を中央公論に連載していた。私は当時中央公論を愛読していて庄司の作品もしっかり読んでいた。その挿絵はいつもストーリーとは全く無関係なかわいい少女や花の鉛筆画だった。そのイラストの独特なラインがいつも心に引っかかった。横にひらがなで「ちひろ」とサインがあった。子供の頃の同級生にちひろ君という男子がいたのでてっきり男性イラストレーターだとばっかり思っていた。それがこのいわさきちひろだと知ったのは後のこと。1970年頃の話である。ちひろは74年に亡くなっている。今思えばちひろは忙しくて小説原稿を読むヒマもなく適当にイラストを描いていたのではないだろうか。それでもそれは庄司の都会的で洒落た小説のイラストとしてふさわしかった。ただし、共産党活動家という泥臭いイメージからは対極にあるかもしれない。

ちひろ美術館のホームページには彼女の制作プロセスの写真がある。ギッチョである。コチラ

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トトロのとなり

Author:トトロのとなり
現在トトロのとなりの門川町に住む。
日豊地域での見聞を中心に徒然を記す。
お金がないので遠くには行けない。
お金がないのでグルメ記事はなし。

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