日岡兼三

先日、宮崎出身のマンガ家、東村アキコの「かくかくしかじか」について書いた。マンガに登場する日高先生こと日岡兼三についても記した。日岡は宮崎在住の画家であった。すでに故人である。マンガ中では魅力ある人物として描かれる。主人公のアキコは日岡を画家としてもスーパーマンとしてとらえている。どんな絵を描いてたんだ?と気になる。しかしネット上で調べても見当たらない。県内には所蔵している個人や法人はあちこちいるはずなんだが。日大高校には展示されている、という話もある。調べると一度画集が出ている。県立図書館にあるので借りてみた。

「KENZO HIOKA」という画集である。刊行年は昭和55年というから、日岡34歳の時。マンガによれば、彼が絵に志したのは29歳の時とあるのでまだ絵を描き始めて間もない頃である。「かくかくしかじか」の時期、すなわち東村アキコが高校生の頃、日岡(日高先生)は40代後半くらい。その頃の絵が見たいものである。

「かくかくしかじか」中の日高先生
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期待をもって画集を開いて・・・・・・失望!! 数十点の作品が掲載されているのであるがなんと口絵の1点を除きすべてモノクロ写真なのである!! 明治時代ならともかく現代でモノクロ画像?! ペン画とか水墨画ならともかく油彩画でモノクロはありえんだろう。

画家を知るのに肝心の絵なしでは一歩もすすめないのであえて画集から絵を引用する。30年以上前の出版であるし、物故者でもあるし許されるだろう。

唯一カラー写真なのがこれ「バッタ」 んーーん。私にはなんとも言えない。
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img271 posted by (C)オトジマ

あとはズラリとこんなかんじのモノクロ写真が並ぶ。見ただけではどちらが上だか下だか横だかわからないし、絵として評価とか鑑賞とかするのは不可能。もしかして専門家やよほど目の肥えた人ならわかるのかもしれないが・・・・
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img272 posted by (C)オトジマ

ということで以下の絵は略。図書館で借りて見て下さい。きっと失望します。

なんでこんな画集を出したんだろう? 企画者は大迫啓五、出版はプリント巧芸社という宮崎市内の印刷所。大内は日岡の絵に惚れ込んで、腕こきのカメラマンを探し、やっと出版にこぎつけた。「本物の絵」をぜひ多くの人に見て欲しい、と巻頭言で述べている。う--ん、しかし「本物」というのならやはりカラーにすべきではなかったか?日岡氏もこれでよく納得したな。

hioka s

巻末に写真がある。「かくかくしかじか」の日高先生とは似ていないが、雰囲気はわかるかな。
昭和21年2月、新京市生まれ。新京は満州国の首都であった。現在は長春市。私の姉が昭和20年12月にハルピンで生まれているから、学年でいえば同級生で引き揚げ組というのも共通。生きておられれば68歳のはず。2003年に57歳で亡くなられたとか。

コチラに「かくかくしかじか」についてのポスト


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トトロのとなり

Author:トトロのとなり
現在トトロのとなりの門川町に住む。
日豊地域での見聞を中心に徒然を記す。
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